家庭菜園の作付け計画を立てるうえで、理解しておかないといけないのが野菜の作型です。作型については簡単には分類できないのですが、播種時期、栽培期間を参考にして以下の通り、Ⅰ~Ⅵ型の6つの型に分類しました。
作付けの計画を考えるのは、上記の作型タイプをどのように上手く組み合わせていくかがポイントとなります。
例えば、一つの区画に違う野菜を年二作栽培すると、Ⅰ型とⅣ型の組み合わせ、Ⅱ型とⅤ型の組み合わせなどになります。
こちらは、Ⅰ型のジャガイモ(春ジャガ)の後作にⅣ型(秋どり)へつなぐローテーションになります。春ジャガを7月上旬に収穫してから、その後土づくりして秋どりのキャベツにつなげます。同じ区画に二作栽培する中では標準的な組み合わせになります。
こちらは、Ⅱ型のナスの後作にⅤ型のエンドウにつなぐローテーションになります。ナスの場合、秋ナスまで収穫しようとすると栽培期間が長くなるため、比較的遅く植付けを行うエンドウなどにつなげます。ナスと先ほどのキャベツなどを組み合わせようとすると、ナスを早めに撤去しないと年2作は出来なくなりますね。
組み合わせ(ローテーション)のポイント
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組み合わせ(ローテーション)が決まったら、今度は自分の菜園スペースでの作付け計画を立てます。例えば菜園の面積がおよそ60平米あれば、以下のように区画を区切ります。
畝幅1m、長さ3mの畝ならば以下の図のように12区画、確保することができますね。
野菜栽培のローテーションを組むために、この区画を上下2つの大区画を決めます。1区・2区とも6区画確保できます。それぞれ、この6区画を使って、違う野菜を毎年ずらして栽培していきます。
この区画で多品目を栽培するための、栽培計画(ローテーション)を組んでみました。エクセルで栽培しています。それぞれ連作障害が出ないように気を付けています。なので、ナス・トマトとジャガイモ、ソラマメ・エンドウとエダマメ・インゲン、カボチャとキュウリなどを別々の大区画に分けて育てています。
このローテの補足をすると、ジャガイモの面積が少ないです。ニンジンなどがちょっと面積が多いかもしれません。あと、どうしても、秋冬にアブラナ科の野菜が集中します。栽培している畝に別の野菜を混植すればもっと沢山の野菜を栽培することが出来ます。
このローテーションは1区画ずらしていけば、ずっと同じ野菜を栽培することが出来ます。上の図だけでは解りずらいので、下の図を見てみてください(クリックで拡大できます)。
単純に先ほどの1年のローテーションに2年目は一つずらしたものなのですが、栽培期間が重なるものがないので、このようなローテーションさえ組めれば、5年、10年、20年ずっと栽培することが出来ますよね。このようなローテーションを組むことが、家庭菜園でのプランニングで非常に重要になってきます。もちろん、最初から組めなくても、年々改善していけばいいと思いますよ。